2008年10月27日

なんちゃってハッシュド・ビーフ

この料理には深〜い思い出がありまして...。

1997年1月に渡米し、日本人など私以外には絶対にいないようなド田舎に住み始めて約3ヶ月目、ホームシックにかかり始めたのとほぼ同時に第二子目の妊娠が発覚。
ホームシックとマタニティーブルーのダブルパンチで暗〜い毎日を過ごしていました。

その頃、第一子の長男はまだ2歳。
「子供の前では泣くまい」
と心に決めていたものの、ある日、私の中の何かが突然崩れてしまい、主人と子供の前で涙が止まらなくなってしまったのです。

〜帰りたいけど帰れない〜
いずれはアメリカ永住となる事を承知で国際結婚を決めたので、
『今更弱音を吐くなんて...。でも、出来る事なら日本で暮らしたい』という自分の中での葛藤がついに爆発してしまったのでした。
その気持ちを気軽に話せる友達が身近にいなかったのも理由の一つだったと思います。

ベッドルームに籠り泣きじゃくる私。主人は、何事かとビックリしている息子に、
「そっとしておいてあげようね。」
とだけ言い、仕事で疲れているのにも関わらず、ドアを閉めて暫くの間一人で子守りをしてくれた。

そんな優しい主人の行動に、『ハッ』と目が覚めた。
「私、何やってんだろう...。」

泣いたって何も解決しない。アメリカで暮らしていくと最初から決めていたのだから!

その後、晴れ上がった目をこすりながらキッチンへ直行。
「日本で暮らせないんだったら、せめて日本で食べていた好きな物を作ろう!」
と、持っていた日本の料理本を全て1ページ残らず見定めました。そして、その中で一番食べたいと思った物...。それは『ハッシュド・ビーフ』
純和食ではないけれど、子供の頃から大好きだったハッシュド・ビーフ。どうしても食べたい!

その後、家族3人でハッシュド・ビーフの材料の買い出しに出かけたものの、デミグラス・ソースが見つからない。アメリカ人は使わないの???
でも、どうしても食べたい!意地でも作ってやる!!!と心に決めた私の目に飛び込んできたのは、『トマトの水煮缶』。取りあえずこれで代用してみよう!

帰宅して早速調理開始。
主人も息子も日本にいた時にハッシュド・ビーフは何度か食べた事があったので、出来上がりを楽しみに待ってくれていました。
そして、ついに完成!
第一作目は試行錯誤だったので、ちょっと薄味っぽかったけれど、それでも主人は、
「市販のよりも手作りの方がおいしいよ!」
と激励!息子も全て食べ終え、お皿を舐めていた程喜んでいたので、この姿を見たらホームシックなんてどこかへ飛んで行ってしまいました。

このレシピは、私のアメリカ生活を楽しくしてくれた思い出深いものです。そして、今でもあの頃と変わらず優しい主人と、心優しく成長してくれた息子に感謝しています。

hayashi_rice.jpg

<材料>
牛肉薄切り・・・300g
タマネギ・・・・・4個
バター・・・・・大さじ4杯
小麦粉・・・・・大さじ6杯
トマトの水煮缶・・・・・300g
水・・・・・3カップ
ビーフブイヨン・・・・・固形3つ
塩・胡椒・・・・・適宜
ウスターソース・・・・・大さじ3杯

<作り方>
1)牛肉は5センチ位に切り、塩・胡椒しておく。タマネギは千切りにしておく

2)バターと小麦粉をサラサラになるまで弱火で炒める

3)別鍋でタマネギを炒め、透明になってきたら牛肉も加えて更に炒める。水、ブイヨン、トマトの水煮も加えて一度煮立てアクを取る

4)(2)を(3)に加えて混ぜ、フタをして中火で30分煮る

5)塩・胡椒して味を整え、ウスターソースを混ぜる

*****一日寝かせた方がコクが出ておいしいです。私が使うトマトの水煮缶は、『デルモンテのイタリアンレシピ』というスパイス入りの物です。完熟トマトを使ってもおいしいですよ*****
posted by alice at 12:10| Comment(0) | 牛肉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

こちらからランキング投票お願いね m^^m
にほんブログ村 スイーツブログ 手作りお菓子(個人)へ

こちらに投票もお忘れなく!
にほんブログ村 料理ブログへ